各種障害者手帳とは違う自立支援医療とは??

介護福祉士でも知らない?自立支援医療とは
5日の月曜日に消化器内科の通院だったのですが、自立支援医療の更新で、新しい用紙が返ってきました。
そのとき事業所aの介護福祉士さんが、
“それなに?”とおっしゃいました。
介護関係の仕事だからよく通院に付き添っているけど持っている人を初めてみたそうで。
しらない人が多いのかなと思って、まずはTwitterでアンケートを取ってみました。
てんかんや、精神病持ちの方へ
私は脳腫瘍によるてんかんで活用しています。(意識障害とかはないですが)
今日通院中、事業所の方になにそれ?!と聞かれたのでもしかしてしらない人が多いのかなと思ってアンケートとってみたいなと。自立支援医療について知っていますか?
— ぐれいす@肢端紅痛症を広め隊 (@megrace_) December 5, 2016
やはり知らない人が多い!
知っている人が33%いてよかったのですが、活用が17%…
知っているけど活用されていない方もいるのですね!
各種手帳と自立支援医療の違いは?
自立支援医療は医療費とお薬代が1割負担になるものです。
ですので、これによる電車賃の割引や福祉サービスなどは受けられません。あくまで医療費に対する負担の軽減のみです。
障害者手帳はというと各種割引や福祉サービスを受けるためのものです。
税金の控除で医療費の補助は基本的にはありません。
携帯電話料金や映画館、電車賃の障害者割引、福祉サービスの手続きのために必要なものです。
※私は現在まだ手帳は持っておらず、それでも福祉サービスは受けられたので手帳が絶対に必要なわけではありません。
ただ、手帳がないのでサービスの幅も少なく障害者割引は受けておりません。
↓厚生労働省HP参照
自立支援医療制度について
心身の障害を除去、軽減するための医療費の自己負担額を軽減する公費負担医療制度です。
- 精神通院医療:精神保健福祉法第5条に規定する統合失調症などの精神疾患を有する者で、通院による精神医療を継続的に要する者
- 更生医療:身体障害者福祉法に基づき身体障害者手帳の交付を受けた者で、その障害を除去・軽減する手術等の治療により確実に効果が期待できる者(18歳以上)
- 育成医療:身体に障害を有する児童で、その障害を除去・軽減する手術等の治療により確実に効果が期待できる者(18歳未満)
医療費がこんなに安くなります!1年ごとに更新手続きがあります。
対象となる疾患
精神通院医療
病状性を含む器質性精神障害、統合失調症、躁うつなど気分障害、てんかん、精神作用物質使用による精神及び行動の障害、アルコール依存、強迫性人格障害など精神病質、心理的発達の障害、精神遅滞、神経症性障害、ストレス関連障害及び身体表現性障害
※線が引かれた病気については重度かつ継続の方のみ
更生医療
視覚障害…白内障 → 水晶体摘出手術、網膜剥離 → 網膜剥離手術、瞳孔閉鎖 → 虹彩切除術、角膜混濁 → 角膜移植術
聴覚障害…鼓膜穿孔 → 穿孔閉鎖術、外耳性難聴 → 形成術
言語障害…外傷性又は手術後に生じる発音構語障害 → 形成術
唇顎口蓋裂に起因した音声・言語機能障害を伴う者であって
鼻咽腔閉鎖機能不全に対する手術以外に歯科矯正が必要な者→ 歯科矯正
肢体不自由…関節拘縮、関節硬直 → 形成術、人工関節置換術等
内部障害
- <心臓>・・・先天性疾患 → 弁口、心室心房中隔に対する手術後天性心疾患 → ペースメーカー埋込み手術<腎臓>・・・腎臓機能障害 → 人工透析療法、腎臓移植術(抗免疫療法を含む)
- <肝臓>・・・肝臓機能障害 → 肝臓移植術(抗免疫療法を含む)
- <小腸>・・・小腸機能障害 → 中心静脈栄養法
- <免疫>・・・HIVによる免疫機能障害→抗HIV療法、免疫調節療法、その他HIV感染症に対する治療
育成医療(障害児)
視覚障害…白内障、先天性緑内障
聴覚障害…先天性耳奇形 → 形成術
言語障害…口蓋裂等 → 形成術
唇顎口蓋裂に起因した音声・言語機能障害を伴う者であって、
鼻咽腔閉鎖機能不全に対する手術以外に歯科矯正が必要な者→ 歯科矯正
肢体不自由・・・先天性股関節脱臼、脊椎側彎症、くる病(骨軟化症)等に対する関節形成術、関節置換術、及び義肢装着のための切断端形成術など
内部障害
- <心臓>…先天性疾患 → 弁口、心室心房中隔に対する手術
後天性心疾患 → ペースメーカー埋込み手術 - <腎臓>…腎臓機能障害 → 人工透析療法、腎臓移植術(抗免疫療法を含む)
- <肝臓>…肝臓機能障害 → 肝臓移植術(抗免疫療法を含む)
- <小腸>…小腸機能障害 → 中心静脈栄養法
- <免疫>…HIVによる免疫機能障害→抗HIV療法、免疫調節療法、その他HIV感染症に対する治療
- <その他の先天性内臓障害>
先天性食道閉鎖症、先天性腸閉鎖症、鎖肛、巨大結腸症、尿道下裂、
停留精巣(睾丸)等 → 尿道形成、人工肛門の造設などの外科手術
ここに当てはまる人で、自立支援を受けておられない方は役所で相談されてみては??医療費が一割負担になりますよ!
まとめ
医療費を1割負担にするために自立支援医療を申請し、
福祉サービスを充実させるために手帳をとるのがいいと思います。
この二つは全く別の制度で、基本教えて貰えないので知らない人は多いかもしれません。
私は脳腫瘍によるてんかんで自立支援医療を受けているため、精神通院医療については詳しいのですが、身体や療育の自立支援医療があったなんて知りませんでした。
身体障害者手帳は現在、家事援助を増やしてもらうために申請中です。
手帳がない状態で今受けれている福祉サービスについてはこちら
勉強してみるもんですね。
まだまだ知らないことがたくさんあるように思います。
病気で困っている人が少しでも減りますように…