障害者手帳取得における大きな落とし穴!交通費が半額にならない?

この記事にも書きました通り
障害者と健常者の狭間にいた私は、このまま生きていく方がきつくなり手帳の申請をしたのですが、
数々のドクハラを受け申請を邪魔されたわけです。
それでも他の先生方に頼みなんとか1回目の手帳申請は無事完了致しました。
しかし、そこには手帳の診断書を一から書き直してもらい、また手帳の再申請を行わなければならない理由が複数ありました。
手帳取得の落とし穴とは?
どうにか手帳を取得したけど、なんとその手帳は4級の2種でした。本当は2級が取れる病状なのですが、脳外科である主治医はすべての私の病気を把握していなかったのです。
こちらは脳外科の主治医にお願いして、そこから脳外科の認定医に渡してもらい書いてもらった診断書のコピーです。
名前と病院名だけ隠しました。
こちらの診断書の病状が間違いまくっているせいで4級の2種になってしまいました。本当は両上下肢と体幹の肢体不自由で診断書を書かなければなりませんでした。
肢端紅痛症が両手両足の機能不全なことも、左手に交通事故の後遺症があって関節の可動域に制限がある事も書かれていませんでした。視野にも障害があります。(現在診断書を再申請中です)
4級だと自分の車椅子や身体にあった補装具を作るにも国からの補助がない→必要なレベルのものが作れない。車椅子なしで生きていけると見なされてしまっている。
2種だと公共交通機関の割引もされない。つまり通院のためにバスと電車を使うのですが、割引なしのためヘルパーさんの分の交通費と私の交通費と大人2人分を私がずっと払い続けているのです…手帳の意味がない。
病院の場所によりますが、通院だけで毎度往復2500~4000円の交通費がかかっています。通院するのが嫌になります。
手帳を取得しようと思った理由は
手帳なしで自立支援医療制度(てんかんのため)を使い、通院の移動支援やガイドヘルパー(お出掛けの移動支援)を利用していました。(1割負担で済みます)
しかし、それでは必要最低限しか支援をしてもらえなかったので福祉の支援(介護の時間)を増やすために手帳を取ることにしたのです。
更に
車椅子や補装具を作るためや障害のせいで住みにくい住宅の改造のため2級が必要です。
交通費の負担がヘルパーさんの分と自分の分をずっと大人2人分も払っているので生活がきついため1種が必要です。
何度も書きますが障害の度合い的には2級が取れるような状態で、それが必要なのに4級の2種じゃ度合いが合っていませんよね。
障害者手帳の2種は交通費の割引がない?
手帳の割引制度の中に、ヘルパーさんと電車やバスで移動する時に自分もヘルパーさんも半額になって、大人二人分の料金を一人分として計算してくれるものがあります。
例
180円の切符を買うと普通180×2(自分とヘルパーさんの分)=360円ですが、
この割引で二人とも半額が適用されるので 90×2=180円で済むのです。
実質自分の分の180円は払い、ヘルパーさんの分が無料になるということですね。
しかしこれは1種の手帳の人に限ります。2種の場合はヘルパーさんの定期券のみしか半額や3割引きになりません…
そもそも1種と2種の違いとは?
↓身体障害者福祉法施行規則別表第5号に書いてあることを表にしました。
障害名 | 1種 | ||
視覚障害 | 1~3級、4級の1 | ||
聴覚・平衡障害 | 聴覚 | 2~3級 | |
平衡 | なし | ||
音声・言語・咀嚼機能障害 | なし | ||
肢 体 不 自 由 |
上肢 | 1級、2級の1・2 | |
下肢 | 1~2級、3級の1 | ||
体幹 | 1~3級 | ||
乳幼児期以前の非進行性の脳病変による運動機能障害 | 上肢機能 | 1~2級 | |
移動機能 | 1~3級 | ||
内 部 障 害 |
心臓・腎臓・呼吸器・小腸の機能障害 | 1級、3~4級 | |
膀胱・直腸の機能障害 | 1級、3級 | ||
肝臓の機能障害 | 1~4級 | ||
HIVウイルスによる免疫機能障害 | 1~4級 |
この1種の条件以外の級が2種として分類されます。(内部障害においては膀胱・直腸の障害のみ2種がありますが、その他は2種がありません。)
2種に該当される障害が2つ以上ある場合は、その障害を足して総合的に1種程度と認められれば1種で取得できます。
私の手帳は上記の診断書の書き方のミスにより、障害が右足の麻痺についてしか認められなかったため4級の2種になってしまいました。
住所などは隠しました。
証明写真はすっぴんで撮ったのですみません。顔にモザイクを入れたら誰の手帳なのかわからないかなと 笑
すっぴんの顔も誰かわからないか…ちゃんと本人のものです 苦笑
というわけで、視野の分と交通事故の後遺症はこれから診察を受けて結果が出てから書いてもらいます。肢端紅痛症の分は両上下肢かもしくは体幹で正しく書き直してもらい、検査を終え診断書が出来るまで1か月半くらい。
そこからまた役所に提出して2ヶ月くらいかかるので、それまでの間はこの4級の手帳を持っておくしかなく交通費も大人二人分自己負担のままだそうです…
これもすべてドクハラのせいです。恐るべし…ドクハラがなければこんなに手帳取得に苦戦はしませんでしたが、指定難病でもなく希少難病であること、腫れや痛みという理解してもらえない病状だったためにこんなことになりました。手帳の等級表が曖昧で医師による差別もあるために、私以外でもこういう目に遭っている人は少なくないはずです。
1種と2種でかなり差がありますので、皆さん申請の際は気を付けてくださいね。
※2種でも交通費以外の、映画館や複合施設の入場料などは半額が適用されます。