駅から段差なしでいける!大阪ステーションシティシネマのバリアフリー状況は?

クリスマスに一足早く映画館へ検証に行ってきましたが、結構混んでおりました。
車椅子だとなかなか映画館に行きにくいものです。車椅子でお出かけって結構煩わしいのです。多目的トイレの場所や、バリアフリー加減によっては出不精になります。
そもそも、映画の上映スケジュールが6日分しか表示されないのです。それ以降の分は未定となっています。
予め1か月前からヘルパーさんに外出予定を提出しないといけないのですが、映画の上映時間が不明だと適当に時間をとってもらってその時間内に見れる映画の予定を入れねばなりません。
事前にヘルパーさんに13時半から20時半で移動支援(ガイドヘルパー)の予定を入れてもらっていました。
(今回は全ての予定がうまくいきました。)
観に行った映画は…今話題の
「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」
大阪城公園を車椅子で一周するとどれくらいかかるかという検証に参加させて頂いて改めて感じたことという、前回の検証でもご一緒したしょうごさん(@gorian91)にお手伝いしていただきました。
しょうごさん自身もベッカー型の筋ジストロフィーという難病で、難病人二人のみでのお出かけでした 笑 |
果たして、どうだったのでしょうか?
今回検証した場所は駅直結で段差なしで行ける、
「大阪ステーションシティシネマ」へいってきました。
↓大阪ステーションシネマの公式サイトから写真引用
ルクアやグランフロント大阪とつながっていました。
車椅子席はインターネット予約できない
この車椅子マークの場所2つと、その横2席の白いところはインターネット予約不可能となっています。
車椅子のお客様・障がい者手帳をお持ちのお客様へ
車椅子のお客様は、お座席をご案内させていただきますので、お電話にて各劇場までお問い合わせください。障がい者手帳をお持ちのお客様は、インターネットで券種を選択する際、お連れの方(2名様まで)を含め、「障がい者割引」でご購入いただき、ご入場の際、スタッフに手帳をご提示ください。
公式サイトにはこのように書いてありますが、
実際は
しょうごさんに予約をお任せしたところ、
車椅子席付近はインターネット予約ができず、お電話でお問い合わせをしてもらったのですが
車椅子の人は当日早めに来て申告しその席を取ってもらわないといけないそうで、実際当日来てくださいと言われました。
ということでした…
平日のお昼だったので席が空いていて当日見れましたが、土日だったら厳しい感じがします。
当日早めに行きチケット購入と車いす席の確保
いざお金を支払うにもチケット購入カウンターの位置が少し高い?これは映画館のみならずコンビニやスーパーもですね。
手帳を忘れたのですが車椅子だったので車いす席を無事確保&障害者割引をしていただけました。
手帳があると一人あたり1800円が障害者割引で1000円に!
二人だと3600→2000円に!
安いとお思いでしょうがこれにはからくりがあるのです。
映画や何らかの施設やら入場料がいるところにヘルパーさんと行くとなると、実は二人分の料金を利用者側が払わなければいけないのです。
健康な人が一人だと1800円で済むところを、障害があるとヘルパーさん分も合わせた2000円も支払うことに。
なんということでしょう…
ヘルパーさんなしでお出かけできるときだけお得という感じですね!
いざ館内へ
バリアフリーとはいえ、スロープがあるのではと思っていたのですが、やはりスクリーン内のドアを開けて席に行くまでにスロープがありました。難病同士でこれはきつい。
しかし事前に、
と聞いて頂きお願いしていたので問題ありませんでした。
車椅子スペースは車椅子を置いておいたり、車椅子のまま映画を見る場所になっていて、席はありませんでした。
私は自力でなんとか椅子に移れるので椅子に移って観ました。
レビューは詳しく別記事に書きますが、私は割と話を理解してから行ったので冒頭から泣いていました。笑
君の名はより泣いた気がします。
ギリギリ泣き止んだ頃に職員の方に帰りもスロープを手伝って頂いて、無事見終えることができました!
車椅子用の多目的トイレ
大阪ステーションシティシネマには館内に多目的トイレが2か所もありました!これに気付かずに15分もかけて別の階に移動して無駄に時間がかかってしまいましたが…
バリアフリーと言っていても多目的トイレがない施設は多いのですがこちらは完璧ですね!
車椅子でも予約以外は不自由なく映画館に行ける
大阪ステーションシティシネマは対応もよく、比較的新しいのでバリアフリーは完璧と言えるでしょう。
ただし、車椅子優先のエレベーターに車椅子でもないお客がさも当たり前のように図々しく乗っていて、何度もエレベーターを見送ることがしばしばありました。お陰でお手洗いに苦労しました。これは映画のある階に多目的トイレがあったことに気付かなかった、こちらのミスでもありますが。
バリアは実際の障害物というより人であるという感じでした。
それから違う映画館で「君の名は」を観たのですが、そちらの映画館はバリアフリーを謳っていたのにチケット売り場に行くところが階段で、スロープすらありませんでした。そこは二度といきません。
車椅子でもスムーズに映画は見に行けるのか?という問いの答えは映画館によると言えると思います。
車椅子であること、車椅子ではなくても何かしらの病気で元気ではないことを、事前にお電話することが大切ではないのかなと思いました。その時に館内に多目的トイレはあるのか、ないならどこにあるのか、段差は大丈夫か、などを聞いておくとスムーズに進むと思います。
皆でなくしていこうバリアフリー!!!
病気でも障害でも、少しでも行こうと思って下さる方が増えますように…