脳腫瘍の場所や種類で全然違う!全般的なグレードや症状など
脳腫瘍とは?
Brain tumor(ブレイントーマー)とは 、脳の病気の一つで、頭蓋内組織(つまり頭蓋骨より中)なら脳細胞だけでなく、血管や硬膜、くも膜、脳内の末梢神経など全ての場所にできます。
脳内のあらゆる組織から発生する新生物(腫瘍)のことである。日本での発生頻度は毎年約10万人に10人の割合であるとされている。具体的な原因は不明。
大まかに大脳、小脳、脳幹に分かれます。
大脳には前頭葉、頭頂葉、側頭葉、後頭葉があり、それぞれ脳腫瘍のできる場所によって症状が変わってきたり、出来た腫瘍の種類によって予後が違ったりするので十人十色と言えるでしょう。
脳や脳の周辺組織から発生したものを原発性脳腫瘍といい、他の臓器に出来たガンが転移して脳に発生したものを転移性脳腫瘍といいます。
症状
自覚症状がでる時点である程度の大きさになっています。
頭蓋内圧亢進症状…頭痛に加え、吐き気、嘔吐等を起こし、更に発生部位によっては局所症状として視野欠損や難聴、手のしびれや麻痺、言葉が出てこないなどを伴うことがある。また皮質に病巣がある場合はけいれん発作を起こすことも多いです。特に、頭痛は朝起きてすぐが最も痛みが強く、午後になると改善していくのが脳腫瘍の頭痛の特徴です。頭痛は日に日に強くなっていきます。
下垂体にできた腫瘍の場合はホルモンの異常が見られます。
種類
細かく分類すると150種類もある!
- 神経膠腫(グリオーマ)良性と悪性半々
脳腫瘍の中で最も発生頻度の多い腫瘍です。原発性脳腫瘍の中で30%を占めます。
腫瘍の増殖の仕方によって大まかに星細胞系腫瘍と乏突起膠腫、膠芽腫、髄芽腫、その他に分かれ、それぞれ特徴や悪性度が違います。 - 髄膜腫 良性が多いが2~10%は悪性
脳を覆う髄膜にでき、女性の発生頻度が多い。発生頻度25%
成長速度は比較的ゆっくり。大きくなると脳を圧迫する。 - 下垂体腺腫 ほとんど良性
ホルモン分泌に異常が起こる。発生頻度17% - 神経鞘腫 ほとんど良性
女性に多く手術で取り除くと完治することが多いです。発生頻度11% - 頭蓋咽頭腫 比較的良性
原発性の中で非常に珍しくわずか2~4%と少数。成人と小児半々。
手術で取り除くのが難しく、放射線治療と併用 - 胚細胞腫 良性、一部悪性
脳の中心部(松果体、脳下垂体)周辺に発生しやすく10~19歳で好発。
放射線と化学療法が有効。原発性脳腫瘍の13%
他にもたくさんあって150種類もかけないのでこの辺でご勘弁…
グレード(進行度と悪性度)
グレード | 状態 | 種類 | 5年生存率 |
---|---|---|---|
グレードⅠ | 腫瘍の成長速度はゆっくりで、正常な細胞と似たような細胞の構成の仕方であり、手術で切除が可能。 | 毛様細胞性星細胞腫、神経節膠腫、髄膜腫、神経鞘腫、下垂体腺腫、頭蓋咽頭腫、血管芽種など | 95%前後 |
グレードⅡ | 腫瘍の成長速度はゆっくりだが、周辺組織に広がっていて、進行していくと予想される。 | びまん性星細胞腫、乏突起・乏突起星細胞腫、上衣腫、中枢性神経細胞腫、髄膜腫など | 75~90% |
グレードⅢ | 腫瘍の成長速度が速く、周辺組織に広がっていて、正常な細胞と異なった構成の仕方である。 | 退形成星細胞腫、退形成乏突起膠腫・退形成星細胞腫、退形成上衣腫、髄膜腫など | 40~85% |
グレードⅣ | 腫瘍の成長速度が非常に早く、正常な細胞と異なった構成の仕方である。治療が困難である。 | 膠芽腫、髄芽腫、胚細胞腫、中枢神経系悪性リンパ腫、 | 10~97%まで様々 |
このようにグレードは一応あるのですが脳内ということもあり、全身をコントロールする器官なことやできた場所によって変わったりもします。
浸潤性…
腫瘍の成長の仕方が、周囲の組織に混じりながら正常な細胞を腫瘍にしていくような成長の仕方をする脳腫瘍のことです。腫瘍と正常な細胞の協会が不透明で、手術の際に正常な細胞ごと取り除くことになるのです。ということは、手術での全摘出は困難であるといえます。
退形成…
腫瘍の増殖の仕方は、周囲の組織と混じらず広がっていきながら成長していきます。正常な細胞との見分けがつきやすいので手術はしやすいですが、増殖のペースが非常に早く悪性の場合が多いといえます。
検査方法と治療法
管理人ぐれいすの状況もそれが終わり次第、更新予定です。